『悪い羊飼い』（1616年、個人蔵）

＜作品紹介＞
画家が同じ画題で制作した、『良い羊飼い』と対になる作品。
画家自身によるまったくのオリジナル作品か、あるいは、父親であるブリューゲル（大）の散逸したオリジナル作品の模倣であるかどうかは明らかでない。

本作品（『悪い羊飼い』）、および、『良い羊飼い』は、新約聖書のヨハネ福音書第10章における「私は良い羊飼いである。良い羊飼いは羊のために命を捨てる。羊飼いではなく、自分の羊を持たない雇い人は、狼が来るのを見ると、羊を置き去りにして逃げる。」 というエピソードの基づき描かれたと考えられている。

『良い羊飼い』においてエピソードの前半が表現されている一方、本作品は、エピソード後半における雇い人の行動について描かれており、それ故、『悪い羊飼い』という題名が付けられている。

作品においては、草がまばらに生えている荒野に近い土地の上で、狼に対して逃走した羊飼いが危機を免れている一方、置き去りにされた羊たちの一部は逃げ遅れ、既に２頭が犠牲になっている情景が描かれている。

ピーテル・ブリューゲル (子)

＜画家紹介＞
著名な画家であるピーテル・ブリューゲル（父）の長男。父親の数多くの作品を模写したことで知られる。
父親の作品を模写したほか、農民の生活や風刺画等を描いた。
1564年か1565年に生誕。父親が5歳の時に、母親が1578年に亡くなったため、弟のヤン、姉妹のマリアとともに、祖母メイケン・バーハルスト（夫は画家ピーテル・ファン・アルスト）に引き取られる。
祖母は画家であり、引き取られた孫たちは祖母から描画の手ほどきを受けたと考えられている。
後に一家はアントワープに移住し、画家は風景画家ギリス・ファン・コーニンクスローに弟子入りした。
1588年に結婚。7人の子供が生まれた。1636年、72歳で没。

複製画　高画質デジタルプリント（画布）

58.9×84.8 cm（オリジナルの寸法73.7×104.8 cmのほぼ５分の４サイズ）

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当サイトで販売している複製画作品は、高解像度の大型プリンターで画布（キャンバス）に出力した高画質デジタル・プリント複製画であり、また、一作品ごとに出来映えを調整した独自商品となっております。

具体的には、オリジナル作品の印象にできる限り忠実となるように寸法を調整し、また、美しい複製画作品となるように、仕上がりにこだわりを持って制作させていただきましたので、よろしくお願いいたします。

なお、複数の作品につきまして、現在のオリジナル作品の状態よりも、制作された当初の名画作品のイメージを想定、および優先して制作しておりますので、その点につきましてはご留意ください。

お届け時期につきましては、ご注文後、お選びいただいた額縁を制作し、３週間から１ヶ月位で作品を発送させていただきます。

当店は国内で事業を行っており、安心してご注文いただけます。それでは、ご注文を検討していただけましたら幸いです。

・画面上部の商品画像は作品と額縁の画像を合成したものです
・すべての作品画像は実際の作品（画布を木枠に貼り付けた状態）を撮影したものです
・規格サイズではないため、落札後に額縁を制作・発送させていただきます
・各作品の在庫はひとつとなり、品切れになった場合の補充は数ヶ月後となります（その際に色調等の微調整を行う場合があります）
・商品画像の額（１番、ゴールド系１）および、下記の中からご希望の額縁をお選びいただけます

・額縁には裏板、トンボ、アクリル板、吊りひも、額縁側吊り金具が付属します